慢性前立腺炎

慢性前立腺炎とは

慢性前立腺炎とは、細菌によらない原因不明の慢性炎症が前立腺にあると考えられている病気です。
慢性前立腺炎には明確な確定診断基準がありません。他に当てはまる病気がないのを確認して、症状から診断という感じになります。わかっていないことが多く非常に治りにくい病気です。
慢性前立腺炎は「慢性骨盤痛症候群」とも呼ばれています。

原因

慢性前立腺炎の原因はわかっていません。
ただし、原因としてよくあるケースは以下のようなものになります。

  • 細菌性の急性前立腺炎からの移行
  • 会陰部への持続的刺激
    車やバイクでのお仕事・長時間のデスクワーク・趣味の自転車など
  • 前立腺・尿道・膀胱への強い刺激や負荷
    手術や検査・腹筋の使い過ぎ・射精の寸止め・前立腺マッサージなど

症状

骨盤内外を中心に痛み・不快感・違和感や排尿トラブルが起こります。
痛む場所や排尿症状など人によって症状が大きく異なるのもこの病気の特徴です。

痛み・違和感の好発部位

  • お腹周り
    下腹部・鼠径部・腰臀部
  • 泌尿器周辺
    恥骨・陰茎・陰嚢・睾丸・付け根・会陰部・前立腺・肛門

  • 太もも・足裏

排尿症状

  • 頻尿
    あまり溜まっていないのに尿意がある・夜トイレに起こされる
  • 残尿感
    トイレに行ってもスッキリしない・尿が残っている感じがする
  • 排尿困難
    スタートが悪い・勢いがない・切れが悪い
  • 切迫感
    急な尿意に襲われる

症状を強める要因

症状を強める要因は個人差がありますが、代表的なものは以下のようなものになります。

  • 座位
  • 自転車・車・バイク
  • 冷え・疲れ・ストレス
  • きついズボン・足を組む
  • 飲酒・喫煙・刺激物
  • 排尿・射精

病院での治療

お薬での経過観察が基本です。
定番は緑色のセルニルトンで慢性前立腺炎用のお薬になります。植物性由来のお薬で副作用が少ないお薬です。慢性前立腺炎のほとんどの方がこの薬を飲んだことがあるほどよく使われています。
漢方薬を使う先生だと、桂枝茯苓丸を処方されている人をよくみます。この漢方薬は生理痛や冷え性など女性に使われることが多いのですが、それを男性に転用した形になります。その他の漢方だと竜胆瀉肝湯などもみます。
痛み止めとしては、消炎鎮痛剤のカロナール・ロキソニン・ボルタレン座薬、神経疼痛用のリリカカプセル・タリージェなどが使われます。効果がない場合はより強いトラムセットやワントラムなどが使われたり、抗うつ薬などが使われるケースもあります。

前立腺マッサージを行う病院もあります。ただ実施する病院は昔に比べて激減しているようで、最近はあまり聞かなくなりました。お薬と違って先生の腕や相性がとても出る治療法なので、自分と合う病院を探す必要がある治療法になります。

ここ1・2年でモヤモヤ血管をなくすカテーテル治療という外科的療法をよく耳にするようになりました。確立された治療法ではないため自由診療になります。

鍼灸治療

前立腺に実際に炎症があるのか?血行不良がそもそもの原因なのか?いやいやモヤモヤ血管が悪さをしているのか?諸説ありまだまだ分かっていないことが多い病気ですが、骨盤内に神経過敏が起こっているのは確実です。この神経過敏が会陰部や下腹部など様々な部位に痛みや不快感を引き起こしています。

当院ではこの骨盤内の神経過敏を抑える鍼灸治療を行っています。それによって下腹部・腰臀部・陰茎・陰嚢・会陰部・付け根など、様々な部位で起こっている頑固な痛みや違和感が和らいでいきます。
当院は慢性前立腺炎の症状改善に特化した専門の鍼灸院です。慢性前立腺炎の辛い症状にお悩みの方に、専門院での鍼灸治療を試して頂けたらと思います。